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NHKスペシャル 病の起源 うつ病と心臓病 [ノンフィクション]

2013年10月に放送されたNHKスペシャル「病の起源」の
第3集と第4集をまとめたもの。

うつ病は脳の奥深くにある扁桃体の機能過剰によって引き起こされる。
扁桃体はカンブリア紀に誕生した魚にも備わっており、危険情報を受け取ると
ストレスホルモンを分泌し体の機能を活性化させる。
生存競争のために必要なメカニズムだったのだ。
扁桃体は人類の進化と現代社会の発展に対して
過剰反応を引き起こしており、そのことがうつ病の原因であることを
科学的に証明しようと試みている。

ほ乳類の心臓は複雑な構造であり、
重力に逆らう直立姿勢の代償として心臓病に罹患するようになった。
エジプトのミイラにも心臓病が見つかっている。
人類の進化とともに食生活が豊かになり、
運動量が減ってきたこと、胎児期の栄養なども心臓病に関係している。
他の動物との比較も興味深い。

どちらの病も最新の治療法が紹介されており、
上手にまとめられている。


NHKスペシャル 病の起源 うつ病と心臓病

NHKスペシャル 病の起源 うつ病と心臓病




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卵子探しています: 世界の不妊・生殖医療現場を訪ねて [ノンフィクション]

ここ数年、メディアで不妊治療が話題となることが多い。
晩婚化、少子化が進む日本だが、
外国の不妊治療の状況はどうなのか。
この本ではスペイン、フランス、日本、アメリカ、タイ、スウェーデンの
不妊治療事情について取材している。

スペインやタイは不妊治療に対する規制が少なく自由度が高い。
フランスは43歳未満まで公的保険がカバーしている。
しかし、それにより治療技術の進歩が遅れることが懸念される。
アメリカはビジネスとして市場が巨大化している。
スウェーデンにおいて不妊治療は夫婦ではなく子供にとってベストであるべきもの。
制度もそれに倣っている。
日本は法整備やルール化が中々、進みづらい状況か。

国によって価値観や倫理観の違いが伝わってくるので
比較文化論的な観点で捉えても興味深かった。


卵子探しています: 世界の不妊・生殖医療現場を訪ねて

卵子探しています: 世界の不妊・生殖医療現場を訪ねて

  • 作者: 宮下 洋一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/03/19
  • メディア: 単行本



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「寅さん」こと渥美清の死生観 [ノンフィクション]

著者は新聞社の芸能記者だった頃、晩年の渥美清と出会う。
彼の書いた記事がきっかけで、渥美清と個人的に交流を深めていく。

周囲の人間に自分をさらけ出さなかったと言われる渥美清だが、
著者にはかなり本音で様々なことを語っていたことがわかる。
晩年、ガンに侵されていたこともあり、
著者との死生観に関するやりとりは緊迫感があった。


「寅さん」こと渥美清の死生観

「寅さん」こと渥美清の死生観




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乳がんと生きる ステージ4記者の「現場」 [ノンフィクション]

毎日新聞生活報道部による朝刊「くらしナビ」面の連載をまとめたもの。
第1章ではステージ4の乳がんと診断された記者が
闘病から仕事復帰までの体験を語っている。
生きる力の強さを感じた。
第2章ではがん患者と医師との関係に焦点を当てている。
ネット上には良くも悪くも情報が溢れているので、
何が正しいのか、どうするべきなのかを見極めるのは難しい。
患者と医師で信頼関係を築けるかどうかが重要である。

「がん=死」ではなくなりつつある昨今、
治療後の社会復帰やQOL(生活の質)も大事になってくる。
職場復帰に必要なことや乳がん患者の乳房再建、
美容の問題などについて触れられていた。

様々な角度からがんを捉えており、
よくまとめれている内容だと思った。


乳がんと生きる ステージ4記者の「現場」

乳がんと生きる ステージ4記者の「現場」




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子宮頸がんワクチン事件 [ノンフィクション]

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)によるものが多い。
感染を予防するためにはHPVワクチンが有効である。
2000年代末から10年代初頭にかけて、メディアイベント
その有効性が大々的にPRされ、地方自治体も公費助成した。
しかしワクチン接種した少女たちに意識障害や運動障害などの副反応(副作用)が現れ、
社会問題となった。

この本ではワクチンの被害者だけではなく、ワクチン推進派、反対派の医師
ワクチンを導入した製薬会社にも取材し、
多角的にこの事件を捉えようと試みている。

「副作用はあくまで少数であり、ガン予防の有効性があるのなら推奨するべき」
「重篤な副作用で苦しむ患者がいるのなら、推奨すべきではない」
海外での事例や臨床データなども鑑みて、
それぞれの立場で議論を繰り広げるが、噛み合うことはなく、
また誰が責任を負うわけでもない。
何となく風化してしまいそうなところに日本社会が持つ本質のようなものが
垣間見える事件だといえるだろう。


子宮頸がんワクチン事件

子宮頸がんワクチン事件




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