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サラバ! 下 [小説]

歩はフリーライターとなり順調に仕事をしていた。
しかし急激な容姿の衰えをきっかけに自信を無くしていく。
見栄えと世渡りの上手さで生きてきた歩は
自意識の高さ故、挫折感から立ち直れない。
そんなとき、世界を放浪していた姉が帰国してきた。
姉は以前とは別人のようになっていたのだった。

誰しも、自分自身の生き方を問わざるをえない場面があるのだろう。
他人の顔色を伺って、上手く立ち回ってきた歩にとっては辛いことが続くが、
若いときにいい思いをしたのだったら
それはそれで人生のバランスが取れているのかもしれない。
姉の変わりようや後半の展開は強引だったが、
物語をまとめる上では仕方が無い部分もあるのか。


サラバ! 下 (小学館文庫)

サラバ! 下 (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫



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サラバ! 中 [小説]

歩の両親は離婚し、エジプトから帰国する。
母、姉と過ごすことになった歩はサッカー部に入り、
学校では良いポジションをとり、順調な生活を過ごす。
高校では同級生の須玖に影響を受けるが、
阪神大震災を境に関係が変わっていく。
一家と付き合いがあった近所の矢田おばちゃんは
新興宗教の教祖様のような存在になっていた。
おばちゃんに懐いていた姉は頻繁に出入りするようになるのだった。

歩の青春時代は順調そうに進んでいくが、
傲慢さが底にあるので、破綻の予感は消えない。
姉は相変わらず波瀾万丈で、
今後が気になる存在となっている。


サラバ! 中 (小学館文庫)

サラバ! 中 (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫



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サラバ! 上 [小説]

圷歩は父親の海外赴任先イランの病院で産まれた。
問題児の姉と女の部分が強い母のもとで、
幼い頃から諦観を覚えていき、人との間の立ち回りも上手くなる。
それに対して姉はその性格ゆえ、周囲に溶け込めず孤立を深めていく。
母はそんな姉に戸惑いを隠さない。
イランから大阪、エジプトと話は進んでいく。

姉と母の人間性の描写が優れていた。
作者の経験が活かされているのか、
イランとエジプトの情景が目に浮かぶようだった。


サラバ! 上 (小学館文庫)

サラバ! 上 (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫



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凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂 [小説]

1992年7月、北海道釧路市内の湿原で少年が行方不明になった。
17年後、少年の姉は刑事として釧路に着任。
湿原で発見された他殺死体の捜査をすることに。
そこで過去に樺太から流れついた女の存在が浮かび上がる。

太平洋戦争末期、
ソ連の樺太侵攻について描かれており興味深かった。
題材としては珍しいのでは。
釧路の気候も影響してか、
全体的にどんよりとした印象が強い話だった。


凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂 (小学館文庫)

凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂 (小学館文庫)

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/06/06
  • メディア: 文庫


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それを愛とは呼ばず [小説]

妻を失い会社を追われた54歳の亮介。
芸能事務所をクビになった29歳の紗希。
ふたりは東京のキャバレーで出会い、
引き寄せられていくのだが…

全編、湿り気のある、やや重たい雰囲気で話は進んでいく。
思い込みから静かな狂気への伏線はあるのだが、
最終章はやや唐突な感が否めない。
題名は秀逸。


それを愛とは呼ばず (幻冬舎文庫)

それを愛とは呼ばず (幻冬舎文庫)

  • 作者: 桜木 紫乃
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫



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